全3回に渡ってお届けしている「ミッキーとミニーのポリネシアン・パラダイス」の楽曲解説。
前編、中編に引き続き、最終回はショー後半に登場するハワイ曲を3曲、ご紹介します!
Waikiki
優雅なフラのバラード曲。Waikiki。
1日の疲れでどっと眠気が襲ってくるパートであり、キャラ総出演の次の曲に備えキャラオタは必死に食事するパートでもあります。
が、フラ好きにはたまらない1曲です。
曲のタイトルは言わずと知れた、ワイキキの地名に由来しています。
恋人と過ごした思い出や、恋人を思う気持ちを歌ったラブソング。
しんみりと恋人のことを考える様子を、夜のワイキキの海や空気に重ね合わせて歌っています。
イクスピアリのカフェ・カイラでも流れていますね。
この歌は英語の歌詞なので、聴いていてなんとなく雰囲気が伝わるかと思います。
こちらはハワイ語で歌っているバージョンですかね。
こういう大人の魅力にひたれる曲が演奏されるのも、ポリパラの魅力のひとつでした。
フラは腰をゆらゆら動かす踊りですが、上半身は動かさず軸を保ったまま踊ることが大切。
バラード曲の「Waikiki」は、ダンサーさんのブレない軸にいつも圧倒させられていました。
Haleakara hula
しんみりしたバラードに続いては、ポリパラのいちばんの見せ場「Haleakara Hula」です。
楽器を使った定番曲で、フラのコンペなどでも選曲されやすい明るい歌です。
イクスピアリとかにあるホノルルコーヒーでも流れる人気曲ですね。
ハレアカラ山の壮大さを歌った曲
ポリパラではこの曲は楽器を持って踊るため、振付から歌詞の内容を推測することは難しいですね。曲のタイトルにある「Haleakara」は、「ハレアカラ」という山の名前のこと。
全体では、ハレアカラの山の壮大さと、そこに降る雨の美しさを歌った内容です。
ハワイの曲は自然に関係した歌詞の曲がラブソングと並んで多いのだけど、不思議とポリパラで演奏される自然の曲は「Haleakara」だけですね。
見所は3種類の楽器
ポリパラでは、全部で3つの楽器を使ってこの曲を踊ります。
1つめは、ダンサーさんが使っている「イプ」。叩いて音を出します。
2つめは、ミッキーとチップ、デールが使っている「プイリ」。スティックを叩き合わせたり、身体にぶつけて音を出します。
3つめは、ミニーちゃんが使っている「ウリウリ」。羽のついたマラカスのような楽器で、振りながら音を出します。
1曲で3種類の楽器が登場するポリパラの「Haleakara」はとっても贅沢。
「イプとウリウリ」とか、「プイリとウリウリ」といったような2つの楽器を組み合わせて踊っている動画はいくつか見たことがあるけれど、3つも楽器が登場する「Haleakara」はほとんど見たことがありません。
ハワイのわらぶき小屋
最後にご紹介するのは、ゲスト参加のダンス曲「ハワイのわらぶき小屋」です。
昔は別の曲を踊ったりしていましたが、最近は「ハワイのわらぶき小屋」が参加曲でしたね。
ハワイのわらぶき小屋での思い出を懐かしむ曲
この歌の原曲は、ハワイのケアラクアにあるわらぶき小屋での思い出を懐かしみ、ホームシックで帰りたいっていう内容です。ただ、この曲はポリパラでは別の歌詞に変えて歌われていています。
原曲が残っているのは、歌いだしの「I wanna go back to my little grass shack in Kealakekua Hawaii」という部分と、
歌い終わりの「That's where the humuhumunukunukua pua a go swimming by」の部分だけです。
上に埋め込んだ動画を見れば分かると思いますが、歌いだしの部分は同じ歌詞なので、振付もポリパラで習うのと同じですね。
歌詞が変わっている真ん中のパートの歌詞については、正直よくわかりません。
キャストさんに聞いたけど解決しなかった…。聞き取れた方いたら教えてください!
ハワイの州魚として選出された人気曲
歌い終わりに出てくる不思議な言葉「humuhumunukunukua pua a(フムフムヌクヌクアプアア)」は、お魚の名前です。参加ダンスでも、手でお魚の形を作る振り付けがありますよね!
Wikipediaさんによれば、和名は「タスキモンガラ」。
フムフムヌクヌクアプアアを日本語に訳すと「豚のように鳴く角張った魚」だそう。
身の危険を感じると豚みたいに鳴くそうです。スゴイ!
このお魚は市民の投票で選ばれるハワイ州の州魚として、何度も選出されているそうですよ。
おわりに
ポリパラはこの後、タヒチのパートに移って幕を閉じます。が、腰を激しく振るタヒチのオテア曲はわからないので、解説は割愛します。ごめんなさい。
ここまで、3回に渡ってポリパラの楽曲解説をお届けしました。いかがでしたか?
日本語ではあまり検索できない情報もお届けしたので、ポリパラマニアの方にとってはおもしろく読んでいただけたのではないかと思います。
後続の新ショー「ミッキーのレインボー・ルアウ」ではダンサーさんだけの本格的な踊りは減ってしまいましたし、生演奏がカットされ時々に変わるアレンジの変化は楽しめなくなってしまいました。
でも、新ショーではMCのお姉さんがポリネシアの解説を交えて進行してくれます。
これからも「ポリネシアンテラス・レストラン」のショーを通して、わたしのようにポリネシアの文化に興味を持つ人が増えたらいいかなー、と1人のポリネシアファンとして期待しています。
生演奏、本格的、そして大人の魅力あふれる「ミッキーとミニーのポリネシアン・パラダイス」、大好きでした!
長い間お疲れ様でした!
■レインボー・ルアウの解説はウレぴあ総研に掲載してもらっています!
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